2020年8月29日土曜日

あのお方の辞任会見に思うこと

昨日夕方、安倍首相の辞任の発表が行なわれた。

ここ1週間ほどの動きでもしやという話もあったが、これまでの経緯を見てきて、そうそう簡単に辞めることはないだろうという認識でいたのだが、仕事が終わってからスマホのニュースに目をやると辞任会見、とあった。

そうか、やめるんだ、というだけで、特別何も感情は沸かなかった。

私の人生において、やるべき事は何も変わらないからだ。
総理大臣が誰であれ、自分のやるべき事を、淡々とやる事をやるだけだ。

ここしばらく考えてきたことだが、改めてそう思った。

彼について様々な問題意識を持っていた私ではあるが、そのような感情であった。

体調不良は事実なのだろうし、それはお大事になさって下さい、としか言えない。

彼のやって来たことの評価と今後の事を、改めてじっくり考える機会にはなるのかもしれない。

今はゆっくり休養して頂くことが先決だと思うが、体調が落ち着いたら、任期中にあった様々な問題について、取るべき責任があるのならば、しっかりと責任を取って頂きたいと一有権者として思っている。

ただ、LINEスタンプで「安倍さんおつかれ様スタンプ」の特集がまるで図ったかのように配信された事や、ニュースがそれ一色となり、彼の起こして来た様々な問題点を指摘する声を封殺していくかのような空気、まるで労うのが当たり前であり、それをしない事は非国民とまでいうような人が現れた事については、心底不気味に感じられた。

勿論、体調が芳しくない中で頑張ってきたことを否定するつもりもなく、それはそれで「おつかれ様でした」という事ではあるのだけれど、それをして当たり前という雰囲気を意図的に作っていくこの流れには違和感を持たざるを得ない。

彼のことをどう評価するかは人それぞれ自由であり、人柄の評価やどれだけ頑張ってきたか、が重要なのではなくて、それらの中身こそが重要で、有権者に選ばれた者の立場とは、そういうものだろう。

日本人は判官贔屓だといわれる。私自身そのような所もあるが、加えて多数派の人が自民贔屓であり、保守思想贔屓だと思っている。

今の日本人は結構、流れてくる情報を少しかじっただけでイメージで物事を捉える人が多いのではないだろうか。。そして、結局、多くの人が自民贔屓だと感じる。それに気付いていない人も多そうだが。コロナ禍の状況でよりそれは加速しているように感じる。

安倍さんの人柄は多くの人に受け入れられていたのだろうし、それを否定するつもりもないが、評価していない事を評価していない、という事もまた否定されるべきではない。

何も日本に限った事ではないが・・・

そして、野党や安倍首相を支持しない、いわゆるリベラル陣営に対するいつも批判ばかり、というレッテル貼りも酷いものだ。野党が失言してはその度に野党をこき下ろし、リベラルの奴らはこれだからくそだとか、さも分かったかのように誇らしげにこき下ろす雰囲気も大嫌いだ。

確かに、リベラル陣営にはがっかりする事も失望する事もあるが、全ての人がそうではなく、目立つ人を叩いて全体を分かったような気になっているのはいかがなものだろうか?
表に出てこなくとも誠実な人は沢山いるのに。。。と、それこそ唇をかみ締めるような思いだ。

そういう状況に悲観的になる、というのがここしばらく続くのだろうな。

そんな事を思った週末だった。

ここ1年位、政治に絡むような事に関わるのは正直うんざりしているので
自分の夢とか好きな事だけやって暮らしたい気持ちも山々だけれど。

少し時間を取って、民主主義ってなんだってことや政治ってなんだ、って事を改めて考えてみようと思っている。


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